【しるくわ日記】No.18 大分県の 養蚕の歴史 10
シルクワームのサンライズがある九州大分県の養蚕の歴史です。
大分県の 養蚕の歴史10 大正時代
大分県の大正時代の養蚕。
大正時代の生糸共同販売
明治23年、元岡藩(現竹田市)藩士 小野帷一郎が、初期の組合を束ね共同販売を行っていた蚕糸原社が解散。その後、各製糸業者は個々に販売を行っていた。
しかし、それでは市場競争に立ち向かえず不利であったため、明治31年に「南豊館」を設立。大正時代も共同販売を続けた。
組合加盟の各工場
-
・日出製糸所 釜数50 速見郡日地町 所主:笹山駒次郎
-
・大分製糸所 釜数70 大分市
-
・富岡製糸所 釜数50 大野郡滝尾村(現大分市滝尾駅近辺)
-
・篠田製糸所 釜数28 北海部郡大在村(現大分市大在)
-
・平松製糸所 釜数40 北海部郡大在村
-
・笹山製糸所 釜数20 北海部郡臼杵町(現臼杵市臼杵)
-
・三重製糸所 釜数26 大野郡三重町(現豊後大野市三重)
-
・豊後製糸所 釜数50 大野郡牧口村(現豊後大野市清川村)
-
・篠田製糸所分工場 釜数30 大分郡鶴崎町(現大分市鶴崎)
-
・村上製糸所 釜数30 大分郡鶴崎町
で使用されていたフランス式繰糸機

(岡谷蚕糸博物館蔵、レプリカ)
【しるくわ日記】養蚕の歴史シリーズ 目次
竹田市の養蚕の歴史2 万治年間(1658~1660)岡藩に養蚕業興る
竹田市の養蚕の歴史3 天保年間(1830年から1844年頃)養蚕の復興
竹田市の養蚕の歴史4 文久年間(1861年から1864年)馬淵小源次と水力製糸
江戸時代
明治時代
大正時代
連載予定
大分県の養蚕の歴史 昭和時代
大分県の養蚕の歴史 現代